• 2024-05-18

BMW、2023年業績は増収増益。電動化など研究開発費は13%増

BMWは14日、2023年業績を発表。好調な新車販売と中国事業会社の完全子会社化に伴い利払い・税引き前の営業利益(EBIT)で増収増益となった。中国人民元と米ドルの為替差損が響いたものの、金利上昇による金融収益が支えた。100周年の記念の年となった二輪車事業は過去最高の新車販売をマークした。

2023年の売上高は前年比9%増の1,554億9,800万ユーロ(25兆1,191億円)で、うち自動車部門は1,322億7,700万ユーロ(21兆3,680億円)で7%伸びた。EBIT(利払い・税引き前利益)は184億8,200万万ユーロ(2兆9,855億円)となり、前年に比べ32%増えた。2022年2月に完全子会社化した中国事業会社(BMWブリリアント・オート)分が上乗せした。一方、研究開発費は前年比13.8%増の75億3,800万ユーロ(1兆2,176億円)だった。

自動車販売台数は255万4,183台で前年比6.4%増で順調に納車が進んだ。ブランド別では、BMWが同7.2%増の225万2,793台で、MINIは同0.8%増の29万5,358台だった。ロールス・ロイスは同0.2%増の6,032台。2023年に100周年を迎えた二輪車は同3%増の20万9,066台と新記録をマークした。2つの限定モデルのほか新モデルを3商品発売したことなどが奏功した。電気自動車(BEV)の販売台数は同74.1%増の21万5,752台と大きく伸び、PHEVを含む電動車は同30.5%増の43万3,792台だった。これにより、BMWの電動車比率は過去最高の22.1%に達した。

BMWでは5月に開く総会で、普通株で前年は8.5ユーロだった配当を6ユーロ(969円)に引き下げ提案する予定だ。また、3月21日の日本時間17時からプレスカンファレンスを開き同業績について説明する。(2024年3月14日)