• 2026-05-02

マグナ、1〜3月期は増収も最終赤字 事業売却損響く、通期見通しは維持

カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは1日、2026年1〜3月期決算を発表し、売上高は前年同期比3%増の103億8,100万ドル(約1兆6,090億円)となった。一方、最終損益は1200万ドルの赤字(約19億円、前年同期は1億4,600万ドル=約226億円の黒字)に転落した。照明事業などの売却に伴う減損損失が響いた。

世界の自動車生産が7%減少する逆風下でも、新規プログラムの立ち上げや為替効果が増収に寄与した。収益面では構造改革の進展が顕著で、調整後EBIT(利払い・税引き前利益)は58%増の5億5,800万ドル(約865億円)、利益率も5.4%と1.9ポイント改善した。照明およびルーフトップシステム事業の売却に伴い約4億8,500万ドル(約752億円)の損失を計上。これが営業利益以下を押し下げ、最終赤字の主因となった。

事業別では、主力の「ボディ外装・構造」や「パワー&ビジョン」が増益をけん引した。特にパワー&ビジョンは収益改善効果や商業条件の好転で利益が倍増した。一方、完成車事業は生産減の影響で減益となった。キャッシュフローは大きく改善し、フリーキャッシュフローは3億7,200万ドル(約577億円、前年同期はマイナス)に転じた。株主還元も積極化し、配当と自社株買いで計5億7,500万ドル(約891億円)を還元した。

同社は2026年通期見通しを概ね据え置いた。売上高は415億〜431億ドル(約6兆4,300億〜6兆6,810億円)、調整後EBIT率は6.0〜6.6%を見込む。北米・欧州・中国の車両生産はやや下振れを想定するが、収益性の改善で補う構えだ。自動車需要の減速や関税コストの上昇など不透明要因は残るものの、同社は「ポートフォリオの最適化とコスト改革により中長期の価値創出に注力する」としている。(2026年5月1日)