• 2024-05-18

テスラ、6四半期ぶりに40万台割れ。BYDが急追

テスラが2日に発表した2024年第1四半期(Q1,1~3月)実績によると、新車販売台数は前年同期比8.5%減の38万6,810台となり、2022年Q3以来となる6四半期ぶりに40万台割れした。一方、BEV販売でテスラを追い上げる中国BYDは同期で13.7%増の30万114台となり、その差は8万台余りとなった。テスラのQ1実績ではアナリスト予想で45万台水準と目されていただけに、その急落ぶりに株価は大きく下げ3月14日に記録した年初来安値をのぞく展開になっている。

テスラの今年1~3月の生産台数は前年同期比2.5%増の43万3,371台だった。販売台数が実績割れとなったのは、フリーモント工場での「モデル3」の生産が立ち上げ初期だったことと、「紅海紛争による出荷の迂回やギガファクトリー・ベルリンでの放火による工場の操業停止が一部原因」と説明している。

テスラは四半期ベースの新車販売台数で、2022年Q4(10~12月)に40万台乗せしてから5四半期連続で40万台以上の販売台数を示している。今回、6四半期ぶりに40万台割れとなり、現地の一部報道ではBEV需要の減退を指摘する声が広がっている。

一方、BYDは同じく1日に発表した今年第1四半期(Q1)で生産台数は同5.9%増の29万1,730台、販売台数は同13.7%増の30万114台とし、その好調ぶりを示している。(2024年4月3日)