
メルセデス・ベンツは21日、米ロサンゼルス・ビバリーヒルズにブランド体験施設「メルセデス・ベンツ・スタジオ・ロサンゼルス」を開設した。高級車向けオーダーメードプログラム「マニュファクチュア」の米国初となる専用拠点も併設し、世界最大の高級車パーソナライゼーション市場である米国で富裕層向け事業を強化する。
米市場テコ入れ
新施設は世界18都市で展開するブランドスタジオ構想の一環で、米国では初の拠点となる。販売店とは異なり、ブランド体験や文化イベントなどを通じて顧客との接点を広げる役割を担う。施設内には、顧客が専門スタッフと相談しながら外装色や内装素材などを選択できる「マニュファクチュア・メイド・トゥ・メジャー・ハブ」を設けた。ドイツ・ジンデルフィンゲンに続く世界で2カ所目の拠点となる。数百種類に及ぶ塗装色や素材を組み合わせ、顧客の要望に応じた一台を仕立てる。

同社によると、米国は2025年にマニュファクチュアの世界需要の4割超を占める最大市場だった。自動車メーカー各社は販売台数の拡大に加え、利益率の高い高付加価値モデルやオプション販売を収益源として重視しており、個別仕様への対応を競っている。
7月から140周年キャンペーン
メルセデス・ベンツは7月から、「メルセデスAMG SLロードスター」と「メルセデスAMG GTクーペ」にもマニュファクチュアを展開する。また、新型「メルセデス・マイバッハGLS」を世界で初めて公開した。最上級SUVとして、多彩な専用装備や内装仕様を用意し、高級車市場での競争力を高める。同社は1886年の世界初の自動車誕生から140周年を迎え、「140イヤーズ・オブ・イノベーション」キャンペーンを展開している。ブランド発信力を高めるとともに、高付加価値車の販売拡大につなげる考えだ。(2026年7月21日)