• 2024-05-18

メルセデス・ベンツ、気候保護プロジェクトを支援。2028年までにバーデン=ヴュルテンベルク州の湿原とアジアのマングローブ林に570万ユーロ以上を拠出

バーデン=ヴュルテンベルク州環境・気候保護・エネルギー部門大臣テクラ・ウォーカー氏と、メルセデス・ベンツ・グループAG、ピア・サイモン氏が、リードハウザー・ヴィーフヴァイデの湿原を堰き止めた。

メルセデス・ベンツは3日、気候保護プロジェクトに570万ユーロ(9億4千万円)を拠出する、と発表した。ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州での湿原保全と、インドなどアジア5カ国のマングローブ林育成を支援する。

同日、バーデン=ヴュルテンベルク州の湿原の保全と再自然化のための活動「Climate Chance Moors」プロジェクトの鍬入れ式が行われ、テクラ・ウォーカー州環境大臣とメルセデス・ベンツのインテグリティ・マネジメント&コーポレート・レスポンシビリティ責任者のピア・サイモン氏が出席した。メルセデス・ベンツは、同プロジェクトを支援するため、2028年までに500万ユーロを拠出する。湿原は、大気中の二酸化炭素を吸収することで天然のCO₂貯蔵庫として機能するといわれており、気候・環境保護にとって重要視されている。

一方、国際環境基金「グローバル・ネイチャー・ファンド」による、アジア5カ国におけるコミュニティベースのマングローブ保全活動への支援を延長する。メルセデス・ベンツは、マングローブ保全のための新たなプロジェクトに対し2026年まで75万ユーロの支援を行う。マングローブの木は高床式の根を密生させ、沿岸地域を安定させることで魚類や軟体動物、カニ類あんどの豊富な生息地を形成する。また、マングローブの木1ヘクタールあたり1,000トンと多くの炭素を蓄積しており、自然のCO₂吸収源の保全と資源保護に貢献することをめざすという。

メルセデス・ベンツ・グループのインテグリティ・マネジメント&コーポレート・レスポンシビリティ責任者、ピア・サイモン氏は「強力なパートナーとともに、より多くの環境保護と資源保護に取り組むこと、それが “Climate Chance Moore “の目標だ。このプロジェクトを支援することで、この地域のCO₂吸収源の保全と資源保護に貢献したいと考えてい」と述べた。(2024年5月4日)