• 2024-05-18

NIO、投資ファンド出身者2人が取締役に。元JLRのコリンズ氏など

上海・蔚来汽車(NIO)は7日、アラブ首長国連邦(UAE)の投資ファンド「CYVNホールディングス」出身のエディ・ジョルジュ・スカフ氏とニコラス・ポール・コリンズ氏が同日付けで取締役に新任された、と発表した。IT大手の騰訊控股(テンセント)出身のジェームズ・ゴードン・ミッチェル取締役は退任した。NIOはテンセントと戦略提携を結ぶ一方、CYVNの出資を受け入れており昨年末の追加出資で取締役2人が派遣されることが決まっていた。

新たにNIOの取締役となったエディ・ジョルジュ・スカフ氏は2023年5月からCYVNホールディングスの最高投資責任者を務めている。2023年7月からはCYVNインベストメンツRSCの取締役を務めている。スカフ氏は1995年にベイルート・アメリカン大学でコンピューター・通信工学の学士号を、2000年にボストン大学で経営学・経営管理の修士号と経営情報システムの理学修士号を取得した。2017年8月から2019年5月まで、エミレーツ・インテグレーテッド・テレコムで最高戦略責任者を務めた後、2019年8月から2023年5月までムバダラのデジタル・インフラストラクチャー担当シニア・アドバイザーだった。

同じく新任のニコラス・ポール・コリンズ氏は1993年にフォード・モーターに入社した後、1998年にノッティンガム大学で機械工学の修士号を、2004年にヘンリー・マネジメント・カレッジでMBAを取得した。2015年3月から2023年12月までジャガー・ランドローバーおよびジャガー・ランドローバー・ホールディングスの取締役として車両プログラム担当エグゼクティブ・ディレクターを務めた。2024年1月からはフォーセブン・リミテッドの最高経営責任者を務めている。

NIOは2023年6月、CYVNによる新株引き受けと既存株式の取得で11億ドル(当時のレートで約1,558億円)を調達し、昨年末には2回目となる22億ドル(3,140億円)の新株引き受けによる追加出資を得ている。これに合わせて、2人の取締役を受け入れることを約束していた。(2024年2月7日)