フォルクスワーゲン（VW）は7日、同社初のBEV（電気自動車）エステート「ID.7ツアラー・プロ」を発売した。最大積載量1,714リットルとなる、ミドルサイズクラスならではのゆとりの荷室と、607㎞の最大航続距離のBEVエステートカーとなる。ドイツ北部のエムデン工場で生産する。

航続距離は607㎞

「ID.7ツアラー・プロ」はファストバックサルーン、新型パサート、新型ティグアンに続くミッドサイズBEVで、エステートでは同社初のBEVとなる。ホイールベースは2,971 mm、全長は4,961 mm。77 kWのバッテリーを搭載し出力は210 kW（286 PS）、175 kWの急速DC充電で最大航続距離607 kmという。消費電力は16.8-14.5 kWh/100 km。バッテリーは約28分で10％から80％まで充電できる。

エステート初のBEVモデル

ビジネスにもレジャーにも使えるオールラウンダーモデルとして、欧州で先行販売する。価格は5万4,795ユーロからという。豊富な標準装備を用意し、ベースモデルにもインテリジェント・ベント付き2ゾーン・オートエアコンやタブレット型タッチスクリーン付きインフォテインメント・システム、拡張現実ヘッドアップディスプレイなどを備える。安全装備も、レーンアシスト（車線維持システム）やサイドアシスト（車線変更システム）を含むアダプティブ・クルーズ・コントロール（ACC）を全車標準化している。

オプション装備では、ナビゲーションシステムのほかコネクテッド・トラベル・アシスト（運転支援）や駐車支援システムもパッケージで用意している。さらに、新しいウェルネス車載アプリ Wellness In-Car Appを一新、車内であらかじめ設定した3つのプログラム（フレッシュアップ、カームダウン、パワーブレイク）で照明やサウンド、エアコンなどの機能に対応する。（2024年3月8日）