• 2025-03-15

BASFコーティングス、北米の主要拠点で100%再生可能エネルギー電力を実施

グリービル工場でOEMコーティング用Eコートなどを生産している(写真提供BASF)。

BASFは6日、コーティング事業本部の北米2工場で100%再生可能電力への移行に成功した、と発表した。オハイオ州グリーンビルとミシガン州ジャクソン郡ブラックマン・タウンシップで、合わせて1万1千トン以上の一酸化炭素を削減できるという。BASFはコーティングス事業での再生可能電力利用を推し進めており、北米での本格導入で自動車メーカーなどへのカーボンニュートラル取り組みに貢献できるとみている。

BASFコーティングスは、グリーンビル工場で樹脂、Eコート、クリアコートを生産し、ブラックマン・タウンシップ工場ではBASFのコーティングス事業本部のグローバルビジネスユニットである「Chemetall」ブランドで運営されている表面処理ソリューションを専門に取り組んでいる。今回、再生可能電力化を推し進めることで、環境への影響を最小限に抑え、事業の持続可能性を強化すると同時に、同社では「顧客が持続可能性の目標を達成できるように支援することをめざしている」という。なかでも、「カーボンバックパック」とも呼ばれる全体的な二酸化炭素排出量を削減し、自動車業界のバリューチェーン全体で環境への影響を減らすのに役立つという。

同社では、「さらに、自動車業界が二酸化炭素排出量をさらに削減できるよう支援していく」(北米OEM担当のジェフリー・ジョーンズ副社長)と話している。(2025年2月6日)