
北米トヨタは10日、トヨタ米国財団が米テキサス州のサンアントニオで学習体験を展開するイーストセントラルISDに対し5年間で最大650万ドル(約10億円)を提供する、と発表した。現地工場、トヨタテキサスで昨年6月にリアアクスル工場の建設を始めており、同地区で教育を含め投資している姿勢を示した格好だ。
トヨタ財団は人財育成を対象にした取り組み「ドライビング・ポッシブルズ」のひとつとして、テキサス州のイーストセントラルISDに助成。生徒と教師が基本的なスキルを身に付け、自信をもって個別に人生の道を切り開くことができるプログラムで、今回は全国で9カ所となる。
テキサス州のアボット知事が祝意
テキサス州のグレッグ・アボット知事はトヨタの取り組みに祝意を示し、「20年以上にわたり、トヨタは活況を呈するテキサス州経済において重要な役割を果たしてきた。イーストセントラルISDへのこの650万ドルの助成金は、サンアントニオの学生が自動車製造など需要の高い業界で高給の仕事に就くために必要なスキルを身に付けるのに役立つ。トヨタの継続的なパートナーシップと、テキサス州で提供するより良い仕事とより大きな給料の機会への投資に感謝する」と述べた。
トヨタテキサスのスーザン・カズナス社長は「教育と労働力開発は、トヨタテキサスにとって長年の優先事項」とし、「当社とテキサス州の他の企業の未来は、明日の労働力となる準備ができている学生の強力なパイプラインにかかっている」と話した
トヨタ財団の助成により今後、「ドライビング・ポッシビリティズ・イン・サンアントニオ」としてイーストセントラルISDとテキサスA&M大学、ユナイテッド・ウェイ・オブ・サンアントニオ・アンド・ベクサー・カントリーが共同で実施する。教師や学生だけでなく、地域に住む家族などにも提供していく方針だ。(2025年2月12日)