
北米日産は15日、中型ピックアップトラック「フロンティア」が、北米最大級のオフロードイベント「Overland Expo」の2026年版「Ultimate Build」のベース車両に採用された、と発表した。採用されたのはオフロード仕様「フロンティアPRO-4X」で、過酷な悪路走行や長距離キャンプ旅行向けに改造する“オーバーランド”需要を取り込む狙いがある。
「Overland Expo」公式カスタム車両に採用、冒険需要を取り込み
車両は5月15〜17日に米アリゾナ州フラッグスタッフで開催される「Overland Expo West」で初公開し、その後も関連イベントやメディア試乗会などで展示する予定だ。今回のカスタム車両には、NISMO製ロックスライダー、電動ウインチ、大型補助ライト、荷台搭載型ポップアップキャンパーなどを装着。アウトドア用途を前面に押し出した仕様とした。
日産のマルコ・フィオラバンティ北米商品企画担当副社長は、「フロンティアは工場出荷時点で高い悪路走破性を備えており、オーバーランド向けの理想的なベース車両だ」と強調した。過去10年間に販売したフロンティアの92%が現在も走行しているとし、耐久性の高さも訴求した。
フロンティアPRO-4Xは、310馬力を発生する3.8リットルV6自然吸気エンジンを搭載。ビルシュタイン製サスペンションや電動リアデフロック、オフロードモード付きアラウンドビューモニターなどを採用し、本格SUV需要に対応する。
北米市場では近年、キャンプや車中泊人気を背景に、オーバーランド仕様のSUV・ピックアップ需要が拡大している。日産はブランド力の高いイベントとの連携を通じ、収益性の高いアウトドア・カスタム市場で存在感を高めたい考えだ。(2026年5月15日)