• 2026-04-24

ボッシュ、中国で自動運転開発加速—レベル3実証と電動化で存在感強化

独ボッシュは23日、24日からの北京モーターショー(オートチャイナ2026)開催に合わせ、中国市場でレベル3(高度自動運転)の開発を加速すると発表した。電動化やソフトウエア分野の拡大と合わせ、中国における技術パートナーとしての地位を一段と強化する。

同社のモビリティ事業の中国売上高は2025年に前年比4.9%増の1223億元(約3200億円)と堅調に拡大。中国メーカー向けが過半を占め、同市場での存在感の高さを示した。

ボッシュは2026年3月、中国・無錫でレベル3自動運転の公道試験認可を取得。高速道路や都市高速での利用を想定し、最高時速120キロでの自動走行や自動車線変更に対応する。レベル3では特定条件下で運転責任が車両側に移るため、ドライバーはハンドルや視線から解放される。AIを活用した制御により、安全性と利便性の両立を図る。

中国では既に新車の約3分の2にレベル2の運転支援システムが搭載されており、より高度な自動化への需要が急速に高まっている。ボッシュはこうした流れを背景に、レベル2からレベル3への進化を主導する構えだ。同社はレーダーや車載コンピューター、ソフトウエア、AIまでを一体で提供できる強みを持ち、完成車メーカーの開発負担軽減にもつなげる。

電動パワートレイン分野でも供給を拡大し、2026年は世界で700万点超の電動関連部品を供給する計画。中国では30社以上の自動車メーカーに製品を供給している。加えて、ブレーキやステアリングを電子制御する「バイワイヤ」技術の量産化も進める。ブレーキ・バイワイヤは2026年半ばに量産開始を予定し、ロボタクシーへの採用も見込む。

自動車産業はソフトウエアとAI主導の「ソフト定義車(SDV)」へ移行が進む。ボッシュは半導体からクラウドまで一貫した技術基盤を武器に、この分野で主導権確保を狙う。世界最大の自動車市場である中国を足場に、同社は電動化と自動運転を軸とした次世代モビリティ戦略を加速させる。(2026年4月24日)