
独コンチネンタルが6日発表した今年1〜3月期決算は、売上げ減に見舞われながらも純利益が前年同期比196.5%増の2億ユーロ(約340億円)と大幅な増益をみせた。タイヤ事業と産業向け部材事業「コンチテック」の収益性改善が寄与した。世界的な自動車市場低迷や関税、為替逆風が続くなかでも、高付加価値製品へのシフトとコスト削減が利益を押し上げた格好だ。
関税・為替逆風下でも通期見通し維持
売上高は10.4%減の44億ユーロ(約7,480億円)。為替や事業売却の影響を除いた実質ベースでは0.9%減にとどまった。調整後EBIT(利払い・税引き前利益)は6.1%増の5億2,200万ユーロ(約887億円)となり、調整後EBITマージンは11.9%と前年同期の10.7%から改善した。
プレミアムタイヤ戦略奏功
主力のタイヤ事業は、18インチ以上の大径プレミアムタイヤや補修用タイヤ販売が堅調だった。売上高は4.7%減の33億ユーロ(約5,610億円)だったが、調整後EBITマージンは14.4%と前年同期の13.4%から上昇した。原材料価格低下やコスト管理強化も寄与した。 タイヤ事業では高性能タイヤ「PremiumContact 7」や「SportContact 7」が人気を呼んだほか、トラック向け新型タイヤ「Conti Hybrid HT 5」も投入し、物流業界向けの燃費性能訴求が功を奏した。
産業向け部材を手掛けるコンチテック事業は、売上高が24.4%減の12億ユーロ(約2,040億円)となった。自動車向け部品事業の売却が影響したが、高収益製品への集中やコスト抑制により、調整後EBITマージンは7.9%へ改善した。
2026年通期は売上高173億〜189億ユーロ(約2兆9,410億〜3兆2,130億円)、調整後EBITマージン11.0〜12.5%を見込む従来予想を据え置いた。(2026年5月7日)