• 2026-07-05

ポールスター、6.4億ドルの債務を資本に転換 財務基盤を強化

スウェーデンのEVメーカーのポールスターは1日、主要株主による総額6億4,000万ドル(約930億円)の債務の資本転換が完了した、と発表した。財務体質の改善と債務返済期限の長期化を進めることで、新型車投入を加速させたい考えだ。。

今回、ジーリー・スウェーデン・ホールディングスABが約3億ドル、ボルボ・カーズが約6,600万ドル分の株主融資をそれぞれポールスター株式へ転換した。これにより、2026年に入ってから両社が資本へ振り替えた債務総額は約6億4,000万ドルに達した。一方、ボルボ・カーズが保有する残り約6億6,000万ドルの株主融資については、2031年12月に満期を迎える予定としている。

また、ポールスターは6月3日、2025年12月にジーリー・スウェーデン・ホールディングスABから受けた劣後ローンについて、返済期限を2027年6月30日まで延長することで合意した。さらに、グリーン・トレード・ファイナンス・ファシリティ(TFF)については、台湾系金融機関のフボン銀行(香港)が新たに融資団に加わり、融資枠を5,000万ユーロ増額。総額4億5,000万ユーロへ拡大した。スタンダードチャータード銀行は引き続き、組成銀行兼ファシリティ・エージェントを務める。

ポールスターのミヒャエル・ロシュラーCEOは、「既存の資金調達枠の延長と合わせて、今回の取引はポールスターの資本構成を改善し、債務満期の長期化につながる。新たな商品ポートフォリオの拡大を進めるうえで重要な施策になる」とコメントした。債務の株式転換価格は、ジーリー分の約3億ドルについては1株19.34ドルに設定。ボルボ・カーズ分については、2026年3月27日までの30日間の出来高加重平均株価(VWAP)の95%を基準に算定した。

ポールスターは現在、EVセダン「ポールスター2」、SUV「ポールスター3」「ポールスター4」、高性能GT「ポールスター5」の4車種を展開。2026年後半にはポールスター4の新バリエーション、2027年初頭には次世代ポールスター2、2028年にはコンパクトSUV「ポールスター7」の投入を計画している。生産拠点についても、北米とアジアに加え、将来的には欧州での生産比率を高める方針で、ポールスター7は欧州で製造する計画だ。(2026年7月3日)