• 2026-04-25

中国で電動化攻勢再加速、ポルシェがオートチャイナで「カイエン・クーペ・エレクトリック」を発表

ポルシェは24日、電動SUV「カイエン」の派生モデルとなる新型「カイエン・クーペ・エレクトリック」を発表した。中国・北京で開幕した「オートチャイナ2026(北京国際モーターショー)」で世界初公開し、電動化と高性能化を両立したフラッグシップSUVの新たな柱と位置づける。

新型はスポーツカー「911」に着想を得たクーペ形状を採用し、空力性能を高めたのが特徴だ。車体後部にかけてなだらかに傾斜する「フライライン」により空気抵抗係数(Cd値)は0.23と、従来SUV(0.25)から改善。航続距離は最大669キロメートル(WLTP)とし、同等のSUVモデル比で最大18キロ延伸した。

パワートレインは3種類を設定する。ベースモデルは出力300キロワット(最大325キロワット)、0~100キロメートル加速4.8秒。上位の「S」は最大490キロワットで同3.8秒、「ターボ」は最大850キロワットで同2.5秒と、SUVとしては異例の高性能を打ち出す。最高速度はいずれも230~260キロメートルに達する。800ボルト電装システムを採用し、急速充電は最大390キロワット(条件下で最大400キロワット)に対応。短時間での充電性能も強化した。

室内はデジタル化を徹底し、フルデジタルメーターや助手席ディスプレー、オプションでARヘッドアップディスプレーを組み合わせた操作系を採用。個別設定や外部アプリ連携など、ソフトウエア面での拡張性も高めた。

同社は従来のSUV「カイエン」で高収益モデルを築いてきたが、電動クーペの投入によりブランドのスポーツ性を維持しつつ電動化を加速する狙いがある。高性能EV市場で競争が激化する中、デザイン性と走行性能を両立した商品で差別化を図る構えだ。(2026年4月25日)