
英ジャガーは7日、新型電気自動車(EV)「タイプ01」を米ニューヨークで世界初公開した。専用プラットフォームを採用した高級4ドアGTで、最高出力は1000PSを超えるモンスターセダン。ジャガーは電動化によるブランド刷新を担っており、その第1弾として同車を2027年初めにも受注を始める予定だ。価格は13万ポンドから。
専用設計でデザインと走行性能を追求
タイプ01は、EV専用プラットフォーム「ジャガー・エレクトリック・アーキテクチャー(JEA)」を採用する初の量産車。設計・開発・生産を英国で行う。ジャガーは、同ブランドの市販車として過去最高の出力と空力性能を備え、最も先進的な技術を盛り込んだモデルと位置づける。外観は、低いルーフラインと長いボンネット、滑らかなシルエットが特徴。従来の車両設計にとらわれない造形を追求しながら、歴代モデルの「Eタイプ」や「XJS」につながるデザインを表現したとしている。
電気システムには850Vの高電圧アーキテクチャーを採用した。同社が発表した一充電当たりの航続距離は、米環境保護局(EPA)基準で400マイル(約644キロ)。350kWの急速充電では、13分間で200マイル(約322キロ)の走行に相当する電力量を補充できるという。ジャガーのロードン・グローバー最高責任者は、タイプ01について、デザインとエンジニアリングの両面で妥協せず、新時代の高級GTにジャガーの本質を凝縮したモデルだと説明した。
電動化によるブランド刷新の第1弾
車名の「タイプ」は歴代の名車とのつながりを示し、「0」は走行時の排出ガスゼロ、「1」は新世代の第1弾を意味する。タイプ01を起点に、新たなEVラインアップを展開する考えだ。

世界初公開イベントは6日、ニューヨークのウェストチェルシー地区にある「STORIED」で開催した。タイムズスクエアなど市内各所の大型デジタル画面でも新型車を紹介し、デザインや文化との結びつきを打ち出した。また、俳優のフローレンス・ピュー氏をブランドの新時代を象徴する最初のアンバサダーに起用したと発表。会場では英シンガー・ソングライターのシエナ・スパイロ氏がライブを披露した。
(2026年10月9日掲載)