• 2026-10-18

VWグループ、1〜9月の世界販売9%減の601万台 欧州の受注残はEVが約4割

VWグループの2026年1〜9月の地域別世界販売台数を示す図

独フォルクスワーゲン(VW)グループは12日、今年1〜9月の販売台数が前年同期比9.0%減の601万1,000台だった、と発表した。欧州と南米で前年実績を上回ったものの、中国での大幅な落ち込みを補えなかった。一方、欧州では電気自動車(BEV)の販売と受注が伸び、受注残に占めるBEVの割合は約4割に達した。

地域別では、欧州が1.7%増の295万6,000台となった。西欧は1.1%増、中・東欧は5.3%増で、本国ドイツも0.9%増だった。南米は4.3%増の50万2,500台となり、主力市場のブラジルでは12.3%増加した。中国は30.2%減の137万8,800台に落ち込んだ。同社は、中国市場全体の縮小、とりわけ内燃機関車の販売低迷が影響したと説明している。北米も4.0%減の68万200台となり、米国では関税や規制変更などを背景に7.8%減少した。7〜9月期の世界販売は14.3%減の188万5,300台だった。中国が38.5%減の40万5,800台となり、1〜9月累計よりも減少幅が拡大した格好だ。

1〜9月の世界BEV販売は5.4%減の67万8,700台だった。欧州は12.1%増の58万6,100台と伸びたが、米国は78.4%減の1万4,900台、中国は42.5%減の4万8,900台となった。うち欧州では7〜9月期のBEV販売が19.6%増加し、伸びが加速した。1〜9月の販売台数に占めるBEVの割合は、前年同期の18%から20%に上昇した。受注も好調で、欧州の7〜9月期のBEV受注台数は前年同期比60%超増加した。小型EVシリーズ「エレクトリック・アーバン・カー・ファミリー」を構成するVW「ID. Polo」「ID. Cross」、シュコダ「Epiq」、クプラ「Raval」の4車種は、発売後間もない段階で合計約15万件の受注を獲得した。

欧州のBEV受注残は2025年末から倍増した。全動力方式を合わせた1〜9月の受注台数は前年同期比4%増、受注残は2025年末比約11%増となり、このうちBEVが約4割を占めた。販売担当のマルティン・ザンダー氏は、欧州でBEVへの移行が加速している理由として、足元の燃料価格の高さと、購入しやすい価格帯のモデル拡充を挙げた。

プラグインハイブリッド車(PHEV)とレンジエクステンダー車(EREV)の1〜9月の世界販売は、合計で前年同期比約23%増の36万8,000台となった。中国では、現地開発の新型電動車の投入が販売を支え、7〜9月期の電動車販売は前年同期比約30%増加。PHEVとEREVの需要の強さが際立った。半面、中国のBEV販売が減少する一方、エンジンを併用する電動車が伸びた。

主要ブランドの1〜9月の販売は、VW乗用車が13.7%減の301万4000台、アウディが11.4%減の104万2,200台、ポルシェが16.0%減の17万8,500台だった。一方、シュコダは6.1%増の81万2,400台と前年実績を上回った。BEVの車種別販売では、シュコダ「Elroq」が9万2200台でグループ最多となり、VW「ID.4/ID.5」が合計8万1900台、シュコダ「Enyaq」が7万2700台で続いた。

(2026年10月13日掲載)

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