• 2026-05-22

ボッシュ、インド2社と商用車向け合弁 電子制御エアシステム強化

ボッシュは21日、インドのブレーキ・インディア・プライベート社、ホイールス・インディア社と、商用車向けエアシステム事業で合弁会社を設立する、と発表した。ボッシュとインドTSFグループ側が50対50で出資し、規制当局の承認を経て2026年末の事業開始予定だ。

新会社はインド・チェンナイに本社を置き、電子制御・ソフトウエア駆動型のエアシステムを開発・生産・販売する。対象はエアコンプレッサー、エア処理装置、電子制御エアサスペンション、エアパーキングブレーキなど。インド市場での販売は合弁会社が担う一方、中国を除くグローバル供給網は既存の各社体制を活用する。

マルクス・ハイン取締役は「ソフトウエアは商用車をさらにスマートでモジュール化された、コスト効率の高いものへ変えていく」とコメント。ボッシュが持つ電子制御・システム技術を生かし、高性能な圧縮空気システム群を共同開発するとした。

商用車業界では電動化やSDV(ソフトウエア定義車両)化の進展に伴い、ブレーキや車高制御などの空圧システムも電子制御化が加速している。従来の機械式・空圧主体のシステムから、車両統合制御に対応したソフトウエア主導型アーキテクチャへの転換が進みつつある。

グルプラサド・ムドラプ氏は「高度なエアシステムの将来を形づくる決定的な一歩」と位置付けた。インド市場では商用車需要の拡大に加え、排ガス・安全規制強化を背景に高機能ブレーキやサスペンション需要が高まっている。

また、スリラム・ヴィジ氏は、電子制御化された次世代エアブレーキ部品を投入することで「eモビリティ時代への対応を強化する」と説明。スリヴァッツ・ラム氏も、バス向けエアサスペンションで培った技術を活用し、グローバル市場向け電子制御エアサスペンション開発を進める考えを示した。

商用車分野では、自動運転支援や車両統合制御への対応に向け、ブレーキやサスペンションなどシャシー領域の電子制御化競争が激化しており、今回の提携はインドを開発・生産拠点とした次世代商用車部品戦略の一環とみられる。(2026年5月21日)